Casa Bauza

首都サンチャゴから車で約2時間、国道沿いに広く開かれた広大な畑では、ブドウだけではなく桃やリンゴなどの果樹栽培も行われています。ちいさな丘のようなその場所からはチリの大地を見渡すことができます。約100年前、スペイン人であるバウサ一家がチリの北部でピスコ(ブドウの蒸留酒)の製造を始めました。そのピスコは今やチリ国内で大きなマーケットシェアを得ており、一家はフレーバー入りのピスコなどを先駆けて商品化した有名企業として知られています。その後、今から約20年前に自分達の名前が入ったワインを造りたいという想いで、マイポヴァレーにブドウを植え、ワインを造り始めました。そのワインの名は「Casa Bauza」、バウサ一家という意味です。畑は日照量が多く、朝晩の寒暖差が激しいことから果実味たっぷりのブドウが造られます。この畑ではオーガニック栽培のカルメネールが多くを占めており、このカルメネールの甘さを強く感じるのが特徴です。ブドウは手摘みで行い、卵型のコンクリートタンクは特注で海外から取り寄せるなど、醸造へのこだわりにも注目です。醸造家のナタリア・ポブレテは、チリ若手女性醸造家の一人としても選出され、多くの雑誌に取り上げられている実力家です。畑の管理から醸造、そして販売までこなすパワフルでキュートな女性。二児の母でもあります。弊社代表とナタリアとの出会いは、とあるチリでのワインの展示会でした。ワインを試飲し、ナタリアからワインの説明を受けると、彼女のワインへ向けるまっすぐな姿勢と深い情熱に、醸造家としての誇りを垣間見る事ができ、本物を造る人とはこのような人なのだと感じました。弊社が取り扱いを定番としているCasa Bauza Blendは、ナンバリングされたボトル、絶妙なブレンド、そして何よりナタリアの醸造家としてのキャラクターが愛され、大好評いただいているワインです。